コロンビア南部ウイラ州ピタリト、アセベド・サン・アドルフォから届いた、アロマ・ナティボのゲイシャ種。二段発酵 × 乳酸培養(LCT)の手間をかけた、希少な精製ロットです。ジャスミン様の華やかさ、白桃のジューシーな甘さ、乳酸の柔らかな後味。ハイローストで止めることで、フローラルと酸質、乳酸の甘みのバランスを引き出しました。
アセベド・サン・アドルフォは、かつての紛争地帯から復興し、いまやコロンビア・スペシャルティの聖地として知られる土地。ピンク・ブルボン発祥地でもあり、ゲイシャをはじめ希少品種の生産が盛んです。
アロマ・ナティボは、ウイラ州ピタリトに自社の精製施設を構える 精製処理者(プロセサー) です。2022年に立ち上げた「ベシ・プロジェクト」を通じて、精製設備を持たない小規模生産者と協働。彼らの完熟チェリーを高値で買い取り、自社施設で丁寧に加工する仕組みです。
取り扱うのはすべてマイクロ/ナノロットのみ。ブレンドはせず、各ロットを完全にトレーサブルな状態で出荷します。「誰が、どの畑で育てたチェリーを、どう加工したか」が明確に追えるのが、ベシ・プロジェクトの最大の特徴です。
このロットの精製工程は、以下の流れで進みます:
① 完熟チェリーを手摘みで選別
② 果肉ごと嫌気性タンクで第一次発酵
③ パルピング(果肉除去)
④ 前回のゲイシャ発酵から採取した乳酸菌(LCT)を接種した密封バレルで第二次発酵
⑤ 高架ベッドで13日間の天日乾燥
⑥ 温度管理下で2ヶ月の安定化フェーズ
「乳酸菌の再投入」と「温度管理された安定化」が、このロットの個性。発酵のやりすぎを避けつつ、テロワール(産地の個性)と乳酸の甘みを両立させた、丁寧な仕事が詰まった精製です。